TFTはストラテジーゲームというジャンルのものらしいです。その名の通り作戦や戦略が大事なゲームで、個人的には配置・経済・構成で勝敗が決まると思っています。
以前の記事ではその3大要素のうちの配置についてまとめてみましたが、今回は経済の一部の「ハイロール」についてです(配置の記事はセット1のものなので少し古いです)。
TFTにおける経済とはゴールドを効率よく貯め、効率よく使う方法のことです。初心者向けの記事のため、玄人の方々には少し退屈かもしれません。
ハイロールとは
ハイロールとは、貯めたゴールドをプレイヤーレベルよりもゴールドに使うことを指します。ハイパーロールやハイリロールもニュアンスは少し違いますが、大きな意味では同じです。
目的
- チャンプをレベル3にするため
シンプルに同じチャンプを9体あつめ、レベル3にすることが目的です。レベル3にするためにはチャンプのティア×9の費用が必要なため、高ティアになればなるほど総コストは跳ね上がります。
ティア1のチャンプで合計9ゴールド、ティア2のチャンプで合計18ゴールド、ティア3のチャンプで合計27ゴールド…となります。
現実的な限界
もちろん高ティア(ティア4~5)のチャンプをレベル3にした方が強いのですが、基本的にはハイロールが可能な現実的な限界はティア3までのチャンプまでかと思います。ティア4も一応可能な範囲ですが、狙うのは非常に難しいため今回の記事では触れません。
使われ方の一例(Patch9.23)
- ハイパーライト
- ★1ヴェイン・ナサス
- ★2ジャックス
- ハイパーポイズンプレデター
- ★1コグマウ
- ★2スカーナー・レクサイ
- ハイロールスティールアサシン
- ★2レクサイ
- ★3ノクターン
- ハイロールオーシャンメイジ
- ★1ブラッドミア
- ★2シンドラ
- ★3ベイガー
一例ですが、ハイロールはこのような構成で使われます。ハイパーライトであればヴェインやナサス、ジャックスなど優秀なスキル持ちのチャンプがレベル3候補として選ばれます。
各ティアの排出率
Patch9.23 レベル | ★1 | ★2 | ★3 | ★4 | ★5 |
1 | 100% | 0% | 0% | 0% | 0% |
2 | 100% | 0% | 0% | 0% | 0% |
3 | 70% | 25% | 5% | 0% | 0% |
4 | 50% | 35% | 15% | 0% | 0% |
5 | 35% | 35% | 25% | 5% | 0% |
6 | 25% | 35% | 30% | 10% | 0% |
7 | 20% | 30% | 33% | 15% | 2% |
8 | 15% | 20% | 35% | 24% | 6% |
9 | 10% | 15% | 30% | 30% | 15% |
トータル枚数 | 29 | 22 | 16 | 12 | 10 |
※上記 ÷ 9 | 3 | 2 | 2 | 1 | 1 |
表の最下部の数字は重要で、山札にある各ティアごとのトータル枚数です。この枚数も排出率もパッチごとに前後します。 (パッチ9.24以降はこちらに更新予定)
例えばティア4のブランドをレベル3にするためには9枚/12枚中が必要になります。つまり、自分以外のプレイヤーが4枚以上ブランドを持っている場合は作ることはできません(ニーコアイテムによる例外あり)。
この確率はTFTの外部アプリによってゲーム中に表示できます。
各ティアのハイロールのタイミング
プレイヤーレベルが上がると各ティアの排出率は変わります。プレイヤーレベルが低いほど低ティアのチャンプが出やすく、逆に高いと高ティアのチャンプが出やすくなります。
つまりティア1、ティア2、ティア3それぞれのチャンプのハイロールには適正なプレイヤーレベルがあります。
オールインのリスク
ハイロールを行う際、ゴールドを全て使い切る場合とそうでない場合があります。前者はオールインと呼ばれていて、ハイリスクハイリターンです。カードを多く引ける反面ゴールドの利子を全て失ってしまいます。
一度利子を失うと取り戻すのに時間がかかり、この間に他プレイヤーとの総ゴールド差が大きく広がってしまいます。経済は重要な要素のため、ここで負けてしまうとゲーム後半で間違いなく苦戦します。レベル3が十分完成すれば構成の差で勝てますが、オールインで失敗した時のリスクは考えておく必要があります。
セット1のパッチ9.17-18のカサディンのように絶対的なハイロール対象がいましたが、セット2ではそこまで飛びぬけたチャンプはいません。セット1の感覚でオールインするのは危ないかなというのが個人的な印象です。
このリスクを冒すか、冒さないかの判断は初心者には難しいと思います。他人と狙う構成が近い場合や、手札の状況次第では普通にプレイして他の構成を狙うという選択肢も必要です。
ハイロールタイミング
- ティア1
- プレイヤーレベル4 – 排出率50%
- プレイヤーレベル5 – 排出率35%
- ティア2
- プレイヤーレベル4 – 排出率35%
- プレイヤーレベル5 – 排出率35%
- プレイヤーレベル6 – 排出率35%
- プレイヤーレベル7 – 排出率30%
- ティア3
- プレイヤーレベル6 – 排出率30%
- プレイヤーレベル7 – 排出率33%
- プレイヤーレベル8 – 排出率35%
- プレイヤーレベル9 – 排出率30%
ティア1について
ティア1のレベル3を狙う場合は、基本的にレベル6までプレイヤーレベルにゴールドを使うのは勿体ないです。(目標のレベル3が完成、もしくは十分な枚数が揃えばレベルを上げても大丈夫です。)
なぜかというとレベルが上がるほどレベル1の排出率は落ちてしまうからです。わざわざ利子を削って狙っているチャンプの排出率が落ちる状況にしてしまうのは損で、経済を理解できていないプレイになってしまいます。
ティア2について
ティア2のハイロールに関してですが、排出率を見ていただけるとレベル4から7まで排出率30%を超えていて、かなり高いです。つまり、ティア1のように急いレベル3を作りに行く必要性は低いです。(期間が長いため運が良ければ通常プレイで十分な枚数が集まることもある。)
ティア2とティア3のチャンプを視野に入れて、同時に集められるレベル7まで待つというのもありですね。
ティア3について
ティア3のハイロールには大きく2パターンあるかと思います。一般的なのはレベル8止めで、レベル9のためのゴールドをカードのリフレッシュに使う方法です。
しかし、この方法は勝てている時の方法で、自分のHPが低い状況でやってしまうとゴールドを残して負けます。つまりは勝ち逃げのためのレベル3作りですね。
2つ目のパターンは、レベル7でレベル8のためのゴールドをカードのリフレッシュに使う方法です。ほとんど構成はレベル8で十分な力を得られます。レベル8にたどり着くためには、ゴールドをレベルに使う必要がありトータル40~50ゴールド使うことも多いかと思います。その「レベル8のためのゴールドを全てリフレッシュに使おう」というものです。
この構成は軽い構成であるノクターンキャリーのスティールアサシンなど、7体編成で核となる構成が完成するものにのみ使えます。マスターイーやゼドなど、メインキャリーとして★5が必要ない構成であることも条件の一つですね。こちらは、リスクを冒して勝ちにいくための方法です。