パッチ10.10へのアップデートが明日へと迫りました。今回のパッチで大きな動きは無く、小さな調整がメインになります。詳細や数値は別記事にてまとめているのですが、ぱぱっと読みたい方のために要約をまとめたいと思います。
※この記事はパッチ10.9時点のもので、10.10の情報は11日のPatch rundownをもとにしています。変更される可能性もあります。
追記:流れ者のバフ中止
Patch rundownから正式ローンチの間でリヴェル(流れ者)のバフは中止になりました。リヴェルユニットであるヤスオ・ジグスのバフは通常通り行われます。
Patch Notes are live!
— Riot Mort (@Mortdog) May 12, 2020
One difference from the rundown – We pulled the Rebel damage buff. Otherwise everything else is the same!
Enjoy the patch! https://t.co/NlgKLAP2Zi
パッチ10.10は5月13日から
5月13日にパッチ10.10へとアップデートされます。日程の詳細は別記事にてまとめています。
システムの変更
新ギャラクシー・ギャラクティックアーモリー
全8人のプレイヤーが共通の完成品アイテムを2つ持ってゲームがスタートします。
#TFT 10.10 PBE 新ギャラクシー・ギャラクティックアーモリー
— TFT labo. (@TFTlabo) May 10, 2020
全プレイヤーが共通の2つの完品アイテムを持ってスタートする。
特定のアイテム出たときに競合がやばいことになりそう。 pic.twitter.com/sn6lyUhDkE
超高密度ギャラクシーのリワーク
- 旧仕様:レベル5で自然の力を得る
- 新仕様:ステージ3で自然の力を得る
旧仕様の場合は最速でレベル5(2-3でレベル4直前)にするファスト5がメタとなっていました。この変更によって、全プレイヤーが同じタイミングで自然の力を得るので、プレイングで有利を取ることは出来なくなりました。
シナジーの変更
インフィルトレイターのジャンプ仕様変更
- 旧仕様:射程内に敵ユニットがいる場合はジャンプしない
- 新仕様:常にジャンプする
この変更によって、インフィルトレイターユニットにアイテム・ラピットファイヤキャノン(射程が3倍になる)を装備した時にジャンプしない事故は無くなります。半面、トレイターへらアイテムを装備したユニットは必ずジャンプしてしまうので、後衛のレンジユニットには装備しにくくなります。
また、あえて前衛を攻撃したい時もあったと思うのですが、これも不可能になります。トレイターを一番前に配置したとしても敵陣のバックラインにジャンプします。
#TFT 10.10 PBE Infil Jump chenge
— TFT labo. (@TFTlabo) May 9, 2020
Infil units cant attack frontline enemy.
トレイターの変更は分かりやすく表すとこういう感じです。この変更はメリットデメリット両方あります。
デメリットは、前衛をトレイターが攻撃できないので、アンチトレイター配置がやりやすくなります。 pic.twitter.com/RN2Wc6a2c1
バフされるシナジー
流れ者(リヴェル)6体編成と9体編成のダメージ上昇
- スペースパイレーツ
- 4体編成のアイテムドロップ率上昇
ナーフされるシナジー
- メックパイロット
- 合体したスーパーメック(ガレン)の攻撃力が減少
チャンピオンの変更
ウーコンのスキルのAIが賢くなる
- 旧仕様:ランダムな敵を狙う
- 新仕様:ヒットしていない敵を狙う
クロノヴァンガードのウーコンが賢くなります。スペルは回転して敵にスタンを与えるというものでしたが、この対象がランダムからヒットしていない敵を狙うように変更されます。
より多くの敵にスタンへのスタンが期待できます。
バフされるチャンピオン
- ジグス(マナのバフ)
- ヤスオ(HPとマナ)
- カーマ(速度上昇率)
- シンドラ(スペルダメージ)
- ヴェルコズ(スペルダメージ)
ナーフされるチャンピオン
- ポッピー(シールドとスペルダメージ)
- ツイステッドフェイト(スペルダメージ)
- ザヤ(攻撃力)
- ケイル(3スターのスペルダメージ)
アイテムの変更
バフされるアイテム
- デスブレード(攻撃力が30上昇)
- テイクダウンの初期スタックが0から1に変更
ナーフされるアイテム
- 炎上アイテム(モレロノミコン・レッドバフ)
- 炎上ダメージ減少
- 聖杯
- 自身と隣接した味方へのマナ供給量の減少
メタの動向
いわゆるメタとなっていたいくつかの構成にどのような影響があるかをまとめます。
ハイパー系:キャンディーランド構成
- 悪い影響
- ポッピーのナーフ
- ツイステッドフェイトのナーフ
- AP構成(
リヴェルとヴェルコズ)のバフ
- 良い影響
- シュレッダー構成のナーフ
パッチ10.9で生まれたキャンディーランド構成に少し大きめのナーフが入ります。この構成はポッピー・ツイステッドフェイト・ゾーイなどのティア1ユニットをメインキャリーにするものです。特にメインユニットであったポッピーとツイステッドフェイトにナーフが入ります。
良い影響は同じくハイパー構成で、カウンター構成であったザヤキャリーのシュレッダー構成のにもナーフが入ります。
トップティア構成から落ちそう
キャンディーランド構成はメインユニット2体がナーフされるので少し大きくティアを落とすと思います。悪い影響は内だけでなく、ヴァンガードで軽減できない魔法ダメージメインのシナジーとユニットにバフが入っている外の影響もあります。
ハイパー系:シュレッダー構成
- 悪い影響
- ザヤの攻撃力減少
- キャンディーランド構成のナーフ
キャンディーランド構成と同じく、ハイパー構成であるシュレッダー構成もナーフされます。この構成のキャリーは3スターザヤとジャーヴァンです。
ザヤの攻撃力の減少はたった5ですが、ザヤのダメージはベースとなる攻撃力に依存しているので意外とこの影響はあります。特に3スターになると攻撃力は16程度の差に広がり、地味にダメージが足らないという場面が起きるかもしれません。
ティアを小さく落とすが、使えそう
この構成は作れれば強い構成だと思います。魔法ダメージ系の構成が増えれば、キャンディーランドなどの物理防御力の高いヴァンガードがティアを落とします。ヴァンガードが強かった10.9では重要であったラストウィスパー(物理防御を下げる)を別のアイテムに変えるという選択肢が出てくるかもしれませんね。
バフされたデスブレードを使ってみるというのも面白そうではあります。あくまで今のところの感想ですが、トップティア構成の中の1つに残る可能性もあるかなと思っています。
メックパイロット×インフィルトレイター
- 悪い影響
- スーパーメックのダメージ減少
- 良い影響
- ハイパー系構成のナーフ
3体のメックパイロットが合体してスーパーメックが現れます。スーパーメックが与えるダメージが減少します。下がるのはダメージのみで、本来期待したいタンク力には影響はありません。スーパーメックに期待できるダメージが下がるので、以前よりもタンクよりなアイテムビルドの優先度が少し上がる感じでしょうか。
悪い影響だけでなく、良い影響もあります。ティア1メインキャリー構成のキャンディーランドとシュレッダー構成がナーフされたことによって、ティア2~3キャリー構成のこの構成は相対的に良い影響があると思います。
ティアは小さく下がる or 変わらない?
スーパーメックのダメージが下がるのは間違いなく悪い影響なのですが、ティア1キャリー構成が弱体化によって相対的に良い影響もあるかと思います。
ブラスター×ブローラー
- 悪い影響
- アイテム・レッドバフの炎上ダメージ減少
- リヴェル構成との使用ユニットの競合
- 良い影響
- ハイパー系構成のナーフ
セット3が始まってずっと高ティアをキープしているブラスターブローラーです。ブラースターアイテムであるレッドバフのダメージが下がるのですが、減少値は2%で大きな影響はないと思います。レッドバフはダメージの他に回復阻害+確定ダメージという目的もあるので、以前と同じようにアイテムの優先度は高めかなという印象です。
バフされるリヴェルと構成が被ることも多く、ジンクス・ミスフォーチュン(マルファイト)は取り合いになる場面も増えそうです。逆に言えばリヴェル構成のユニットを奪えるメリットにもなるので、この点はティアには影響しないと思います。
クロノケイル
クロノケイル構成の一例です。
- 悪い影響
- ケイル3スターのナーフ(限定的)
- 良い影響
- ウーコンのAIのバフ
- ハイパー系構成のナーフ
クロノケイル構成にも大きな影響はありません。ケイルのナーフは限定的で、3スターだけのナーフです。いい影響はウーコンのバフと、ハイパー系構成のナーフです。他の構成と同じくハイパー系構成のナーフは相対的に良い影響がありますね。
マナプリンター構成
- 悪い影響
- アイテム聖杯のナーフ
- いい影響
- ヴェルコズのバフ
ソナが聖杯の効果で回りのユニットにマナを配り続けるマナプリンター構成です。この構成は、アイテム・聖杯のナーフがかなり響くかと思います。この構成はヴォイド型やソーサラー型がありますが、ソナのアイテムビルドからマナプリンターと呼ばれます。
ソナの最大マナ40と同じ量のマナをセラフと聖杯によって(セラフ20、聖杯10×2)回復し続けるというものでしたが、聖杯のナーフによって40を保ち続けることができなくなりました。
ソナのスペル回転について
- 旧仕様:スペル発動 → マナ40回復 → スペル発動
- 新仕様:スペル発動 → マナ36回復 → 通常攻撃 → スペル発動
マナの供給量と頻度が落ちるので、全体的にパワーダウンするかなと思います。多少ティアを落としそうですね。
気になる構成
6リヴェル構成 + ガンクプランク(※リヴェルのバフは中止されました)
唯一バフされたシナジーであるリヴェル構成です。この構成はパッチ10.6にトップメタに君臨したことがあります。6リヴェルのバフによってキャリーであるジンクスのダメージが上昇するので良い影響が多いです。
この構成はパッチ10.9時点でも使われることがあった構成なので、パッチ10.10ローンチ後はかなり増えそうかなと想像しています。10.6当時といろいろ状況が変わっているので、もしかしたら新しい構成が生まれる可能性にも期待したいところです。
Space Jam構成
この構成はパッチ10.8の後半から流行りだした構成です。アップデートの直接的な影響はないのですが、ティア1キャリー構成のナーフによって相対的に良い影響があるかなと思います。
HPがリードできている状態であれば、バフされた4スペースパイレーツを使うというのも面白いです。