今週のパッチにおける変更は、TFTの中核システムに集中しています。まずアイテム供与システムの変更。複数の試合をまたいだゲーム体験の多様性を高めつつ、1試合の中では公平性を高めることを目指しました。この他にもシステム面ではレベルアップに必要なXP量、共有プール内のチャンピオン数、ティアごとのチャンピオンドロップ率が変更されています。また今パッチではTFT初の消費アイテム「ニーコが助ける!」も登場。★2や★3ユニットの作成がぐぐっと楽になるはずです。
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TFTがパッチ9.18にアップデートされました。今回の目玉はドロップ品の供給システムの仕様変更です。大きな変更というわけではありませんが、ドロップの仕様が変更されたのでアイテムやお金の使い方に注意しなければいけません。
またチャンプのバフやナーフもきているのでそちらも紹介します。
ドロップの仕様変更
まずはドロップの仕様変更についてです。以前までは中立モンスターからBFソードなどアイテムの素材や完成品がドロップしていました。今回のアップデートでミステリーボックスというものがドロップするようになります。敵からドロップした丸いボックスに触れて初めて中身が分かるという感じです。
- 灰色のボックス(ゴールド・チャンプ・ニーコ)
- 青色のボックス(素材アイテム・ゴールド・ニーコ)
- 黄色のボックス(へら・完成アイテム・ゴールド・チャンプ・ニーコ)
それぞれコモンボックス・アンコモンボックス・レアボックスという正式名称らしいですが、灰色がはずれ・青色が普通・黄色が当たりとでも覚えておきましょう。
何戦かプレイして分かったのですが、1ラウンドでゴールドとアイテムが両方落ちる場合もあります(以前まではアイテムが落ちたらゴールドは落ちなかった 逆も同じく)。
新しくチャンプとニーコがドロップするようになりました。自分の手札がいっぱいの時はどうなるんでしょうね…。
新アイテム:ニーコが助ける
新しいアイテムです。 数戦して一度も拾わなかったのでレアなのかもしれません。チャンプに装備させるとそのチャンプが1体増えるというものですね。もちろんレベル2のチャンプに装備したとしても増えるのはレベル1のチャンプです。
ドロップ数の変更
各プレイヤーが1試合で獲得するボックスの合計数がほぼ同数となります。
各プレイヤーが1試合で獲得する素材アイテムの合計数がほぼ同数となります。
アイテムのドロップ数に調整がかかりました。多少の差はあるでしょうが、アイテム2個の状況でアイテム6個の相手と戦うという理不尽な状況は緩和されたようです。
ほぼ同数ということなので、強いプレイヤーがより勝てるようになったと思います。
シナジーの変更
- アサシン9が追加
- ソーサラー9が追加
- ワイルド4が強化
- エレメンタリストのゴーレムが強化
- ナイトが強化
- アサシンのジャンプ時間が微調整
シナジーの変更の概要はこんな感じです。それぞれについては以下の通りです。
アサシン9とソーサラー9が追加
アサシン(9):クリティカルダメージ225%、クリティカル率40%増加
ソーサラー(9):スキルパワー175%増加
ブレードマスター9に続きアサシン9とソーサラー9が追加されました。どちらも現状はユーミと妖夢の霊剣が必須です。9体編成できるようにレベル9にするかアイテム:自然の力を使って枠を増やす必要があります。
ブレードマスターとアサシンチャンプが7体いるのに対してソーサラーは8体いるのでユーミが1つでソーサラー9が完成できます。
ワイルド4に必中効果が追加
ワイルド(4):全味方ユニットは通常攻撃するたびに攻撃速度が12%上昇する(最大5スタック) 加えて、全ユニットの通常攻撃が必中になる
ワイルド4に通常攻撃の必中効果が付きました。今のパッチ9.18では主にヨードルキラーという感じでしょうか。次のパッチ9.19で回避アイテムが追加されるので次のパッチで覇権を握るのはワイルドかもしれませんね。
エレメンタリスト・ナイト・アサシンの微調整
エレメンタリスト – ゴーレムの物理防御:20 ⇒ 40
ナイト – 軽減ダメージ量:15/30/55 ⇒ 15/35/65
アサシン – ジャンプまでの待機時間:0.325秒 ⇒ 0.395秒
この3つのシナジーは微調節です。それぞれ若干のバフが入ったというレベルでしょうか。
バフ・ナーフされたチャンプ
バフ(強化)されたチャンプ
- カミール(攻撃力 5上昇)
- エリス(幼体の攻撃力 10上昇)
- グレイブス(防御力 10上昇)
- ツイステッド・フェイト(体力50上昇 ブルーカード強化)
- カタリナ(必要マナ 15減少)
- アカリ(スキルダメージ上昇)
- アニビア(スキルの秒間ダメージ上昇)
いずれもパッチ9.18では全く活躍していないチャンプですね。個人的に注目しているのはアカリの強化で、以前まではアカリよりゼドが使われていた状況がひっくり返りそうな予感がします。詳細は少し下に引用を載せますのでそちらをご覧ください。
ナーフ(弱体化)されたチャンプ
- カサディン(攻撃力 5減少)
- カジックス(必要マナ 15上昇)
- パイク(初期マナ減少)
- イヴリン(スキル倍率と閾値減少)
- パンテオン(体力150と攻撃力5減少)
イヴリンのナーフが強烈です。イヴリンはHP65%以下のチャンプに与えるダメージが跳ね上がる仕様だったのですが、HP50%以下に変更され、さらには跳ね上がる倍率が弱体化されました。またヴォイド2体が弱体化とヴォイドアサシンの核となっていたパイク、パンテオンが弱体化されています。
チャンプ弱体化の詳細
ティア1
カミール – 攻撃力:50 ⇒ 55
エリス – 幼体の攻撃力:50 ⇒ 60
グレイブス – 物理防御:20 ⇒ 30
カサディン – 攻撃力:55 ⇒ 50
カジックス – 初期マナ/合計マナ:0/50 ⇒ 0/65
ティア2
パイク – 初期マナ:75 ⇒ 50
ツイステッド・フェイト – 体力:450 ⇒ 500
ツイステッド・フェイト – ブルーカードのマナ回復量:20/35/50 ⇒ 30/50/70
ティア3
イブリン – スキルダメージ増加効果の発動しきい値:65% ⇒ 50%
イブリン – ダメージ増加倍率:3/5/7 ⇒ 3/4/5
カタリナ – 初期マナ/合計マナ:0/100 ⇒ 0/85
ティア4
アカリ – スキルダメージ:150/275/400 ⇒ 200/350/500
ティア5
アニビア – スキル効果時間:8秒で800ダメージ ⇒ 6秒で800ダメージ
パンテオン – 体力:1000 ⇒ 850
パンテオン – 攻撃力:80 ⇒ 75
パッチ9.18で注意すべきシナジーとチャンプ
- カサディンキャリーのヴォイドアサシン
- イヴリンキャリーのデーモン
今回のパッチでは特にヴォイドアサシンに強烈なナーフが入りました。カサディン・カジックス・パイクの3体が弱体化されているので目指す場合は要注意です。
またイヴリンのスキルの弱体化も強烈です。スキル倍率の発動条件が悪くなりダメージも落ちています。以前まで倒せていた敵が倒せなくなる状況がかなり増えると思います。
ヴォイドアサシンに関しては依然として強く一位を取れる構成ですが、イヴリンキャリーはめっぽう見なくなりましたね。
アイテムのバフとナーフ
バフされたアイテム
- フローズンハート(持続時間 1秒ちょっと上昇)
- ソラリのロケット(持続時間 1秒とシールド量50上昇)
- ソードブレイカー(発動確率33%に上昇 デバフ時間1秒減少)
- ゼファー(効果時間1秒上昇)
どれも大きな変更ではありません。個人的にはソードブレイカーのバフがガンスリンガーにかなり有利になったとは感じます。
ナーフされたアイテム
- BFソード
素材アイテムBFソードが弱体化されました。これに伴いソード系合成アイテムの攻撃力上昇値も下がっていると思います。
その他の変更点
- 経験値仕様の変更
- レベルごとの各ティアのドロップ率変更
- ティア3の総チャンプ数減少
- 一部のアイテムが複数装備不可に
細かな変更が多数で読むのも嫌になると思うのでざっくり紹介します。
経験値の仕様変更によりレベルアップまでに必要なゴールドが増えました。ドロップの変更によりもらえるゴールドが増えているのでレベルアップしにくくなったという訳ではなく、感覚が少し変わるだけという感じです。
レベルごとの各ティアドロップ率の変更は、高レベルならより高ティアのチャンプが、低レベルならより低ティアのチャンプが引けるようになるという変更です。
ティア3の総チャンプ数が18体に減りました。ティア3のレベル3が作りにくくなったという事です。例えば他の人がティア3のアッシュレベル3を作っていたら、ほぼ自分は作れなくなります。レベル3を作るのに9体使うので、デッキに残ったカードは9枚、敵に1枚でもカードを取られたら実質レベル3を作るのは不可能ですね。
まとめ
ティア3のチャンプ総数の変更であったり、アイテムの入手数が均一になったりよりプレイヤースキルが求められるようになりました。相手が何を使っているかちゃんと見たり、適切なアイテムを作ることがより求められられます。