TFTがセット3.5にローンチされてまだ1週間が経ちました。ランクリセットから元のレートに戻っているプレイヤーが増えてきていますね。メタも固まってきていて、その中で個人的にPBEから好きであった構成を紹介したいと思います。
今回紹介するのはタンクシナジーであるヴァンガードがメインの構成で、タンク系のシナジーがTFTでメタになるのは珍しいです。私が最も好きな配信者の一人であるNAチャレンジャーのsojuが公開してくれたティアリストではティアSになっています。
※この記事はパッチ10.12時点のものです。
基本情報
| シナジー 編成数  | 説明 | 10.11 | 10.12 | ユニット | 
| Vanguard 2/4/6  | ヴァンガードは追加で防御力を得る ※10.12PBE 6体編成追加  | 物理防御 125/250  | 物理防御 125/300/1000  | Leona Poppy Mordekaiser Jayce Wukong Nautilus  | 
| Mystic 2/4  | 追加の魔法耐性を得る | 魔法抵抗 35/105  | 魔法抵抗 50/125  | Karma Soraka Lulu Bard Cassiopeia  | 
ヴァンガード
| ユニット | オリジン クラス  | 説明 | 10.11 | 10.12 | 
| Leona ★1  | Cybernetic Vanguard  | バリアを貼り、ダメージを軽減する | ダメージ 軽減 40/80/200  | ダメージ 軽減 40/80/200  | 
| Poppy ★1  | Star Guardian Vanguard  | 最も遠くの敵に防具を投げ、マジックダメージを与える。バウンドして戻ってきた時にシールドを獲得する | ダメージ 100/150/200 シールド 200/300/400  | ダメージ 100/150/200 シールド 200/300/400  | 
| Mordekaiser ★2  | Dark Star Vanguard  | ダメージを吸収するシールドを獲得する。シールドがアクティブの間、隣接する敵に秒間ダメージを与える | ダメージ 50/75/125 シールド 350/500/800  | ダメージ 50/75/125 シールド 350/500/800  | 
| Nautilus ★2  | Astro Vanguard  | ターゲットを打ち上げ、スタンさせダメージを与える。隣接した敵も同様に打ちあがり、対象の半分の時間、半分のダメージを受ける。 | マナ 60/120 スタン 3/3.5/4 ダメージ 100/200/400  | |
| Jayce ★3  | Space Pirate Vanguard  | ジャンプし、ハンマーをたたきつけ近くの敵にマジックダメージを与える | ダメージ 450/600/1200  | ダメージ 450/600/1200 体力 750から850  | 
| Wukong ★4  | Chrono Vanguard  | 一定時間、素早く回転し、隣接する敵にマジックダメージを与える。始めて当たる敵にはノックアップとスタンを与える ※10.10 PBE 対象がランダムからヒットしていない敵に変更  | ダメージ 300/500/4000 スタン 時間 2/2/2  | ダメージ 300/500/4000 スタン 時間 2/2/2  | 
ミスティック
| ユニット | オリジン クラス  | 説明 | 10.11 | 10.12 | 
| Karma ★3  | Dark Star Mystic  | 戦闘開始直後、近くの味方とリンクする。リンクした味方(デスした場合はランダム)にシールドを与え、シールドがアクティブの間は追加で攻撃速度を与える | 攻撃 速度 50/75/125% シールド 250/400/800 時間 4秒  | 攻撃 速度 50/75/125% シールド 250/400/800 時間 4秒  | 
| Bard ★3  | Astro Mystic  | バードはMEEPを所有者のベンチに送り出す。売ることで経験値(XP)を得られる パッシブ:バードは攻撃毎に追加マナを得る ※PBE 中立モンスターからマナは得られない  | マナ 0/90 追加マナ 8/20/90 売却XP 1  | |
| Cassiopeia ★3  | Battlecast Mystic  | カシオペアは近くの敵(まだ毒にかかっていない)に向かって毒の牙を発射する。その毒は一定時間でダメージを与え、シールドの効果を減らす。 | マナ 0/25 ダメージ 700/1500/3000 時間 12秒 シールド減少 50%  | |
| Soraka ★4  | Star Guardian Mystic  | 全ての味方を回復する | ヒール 375/550/20000 HP 650から700  | ヒール 375/550/20000 HP 650から700  | 
| Lulu ★5  | Celestial Mystic  | 一定時間、近くの敵を無力なペットにし、攻撃もスペルも使えなくする。ペットになった敵は追加で被ダメージを受ける | 数 ターゲット 2/3/12 追加 ダメージ 5/10/25%  | 数 ターゲット 2/3/12 追加 ダメージ 5/10/25%  | 
概要
- キャリーはカシオペア・ジェイス
 - 最終的にはレベル9構成
 - シナジー
- ヴァンガード4が基本
 - ミスティック4が基本
 
 
この構成のメインキャリーはカシオペアです。次いでジェイスが重要になり、1位を取るにはレベル9に行きスレッシュを編成するというパターンが多いです。特定のギャラクシーや引き運のいい場合にレベル8で3スターを狙いに行く方法も一応あります。
序盤
- カシオペアアイテムのホルダーを見つける
 - 3スターガーディアン(
ニーコ)アーリでした! - 2クロノソーサラー(フェイト)
 - 2バトルキャスト(ノクターン or カシオペア)
 - …
 
序盤は作れたアイテムによって進行が異なるので一概には言えませんが、カシオペアのアイテムが作れた場合はモレロやブルーバフを使いこなせるチャンピオンを使えるとスムーズです。
中盤
- 4~6ヴァンガード
 - 2ミスティック
 - 2バトルキャスト
 
魔法ダメージが少ないロビーに限れば、中盤に6ヴァンガードを作るのも可です。4ミスティックが揃うまではカーマともう1体のバトルキャストを用意し、カーマのダメージと耐久力をあげましょう。
終盤
- 4ヴァンガード × 4ミスティック
- レベル9でスレッシュ編成
 - レベル8で3スター狙う(少数)
 
 
この構成を目指す条件
- 初期のジェイス・カシオペア
 - ラウンド2-1までにカシオペア(ジェイス)のアイテムが作れそうな場合
 - ポッピー・レオナなどのヴァンガードの重なりがいい場合
 - ソードのドロップが多すぎない場合
 
この構成はタンク系のため、他構成で使いにくいベルトやクロークの使い道が多くあり、1位で連勝し続けてカルーセルから人気のボウ・ソード・ロッドが拾えなくても戦える利点があります。
カシオペアとジェイスはどちらもポテンシャルの高いユニットです。初期にこの2体が拾えた場合は重なる前から使える場合が多いです。基本的にカシオペアがメインダメージとなるので、カシオペアのアイテムが作れそうな場合に考えを固めるのが安全です。
アイテムが攻撃系に偏った場合
中立モンスターからのドロップが”カシオペアで使えない攻撃系”の素材に偏るときついです。ラウンド2-1までにドロップしたアイテムで判断して、難しい場合は他の構成も視野に入れておくのが無難です。特にこの構成はダメージが魔法ダメージに偏るのでソードの使い道が少なめです。
この構成はハイロール構成ではないですし、ヴァンガードは汎用性が高いのでいつでもブラスターやサイバー、スナイパーなどのその他の構成に変更可能です。
基本構成

これがレベル8でのヴァンガードミスティック構成の一例です。カシオペアのアイテムはブルーバフとモレロノミコン、ラピットファイヤキャノンという形が最も人気かなという印象です。
ジェイスのアイテムはカシオペアが使わないクロークやベスト、ソードなどを使ったもので制作するとスムーズです。
代替
- モルデカイザー → ポッピー・レオナ
 - ルル → バード or バトルキャスト
 
モルデカイザーはカーマにダークスターバフが渡るので若干ながら強いのですが、モルデカイザーまでアイテムが回ることはあまりないので重なるまではポッピーやレオナを使っても構いません。
ルルが引けるまではバード、もしくはランダムなバトルキャストユニットを使って2バトルキャストを発動させ、メインキャリーであるカシオペアのダメージと耐久力を上げておくといいかと思います。(特に序盤~中盤に2バトルキャストは結構おすすめです)
レベル9でスレッシュを編成する
この構成は流星群ギャラクシーやトレードセクターなどでジェイスやカシオペアの3スターが作れそうな場合以外はレベル9に行くのが無難だと思います。
カシオペアとジェイスはともにティア3で、プール内に存在するカードの総数が多くはありません(18枚)。なので、3スターが必ず作れるとは限らず、そのリスクを取るよりも主要ユニットが2スターになった時点でレベル9を目指しスレッシュを編成するのが強いかなと思います。
スレッシュを編成する理由
スレッシュを編成する理由は2クロノだけではありません。耐久力の高い構成のため、長期戦が可能です。そこで活躍するのがスレッシュが盤面に引っ張り出すベンチユニットです。
10~11体目のユニットが試合を決定づけるなんてことも多々あります。
スレッシュが引っ張るベンチユニットを蓄える
- アーゴット
- 数的有利を作れる → メックやハイロール構成に強い
 
 - オレリオンソル
- 敵からマナを奪える → ソーサラーなどのスペルキャリー構成に強い
 
 - ジャナ
- 広範囲への妨害と味方へのバフが強い
 
 - エコー
- 敵の攻撃速度を下げられる → アタックダメージ構成に強く、QSS持ちのHPを減らせる
 
 - ルル
- 敵を一定時間無効化する
 
 
スレッシュを編成することでベンチ(手札)のユニットを使うことができます。ヴァンガードミスティック構成はダメージが高くないのでベンチユニットの活躍が必要な場面もでてきます。
特にお勧めしたいベンチユニットはこの5体です。全てレジェンダリーユニットで、高性能のスキルを持っています。それぞれカウンターとなる要素もあるので、選べるのであれば強そうな相手に抵抗できるものをベンチで作っていきましょう。シンプルに2スターが作れそうなものを優先するのも可です。
この構成のカウンターになりうるアーゴットは先にこちらが確保したいという面もあり、私の意見としては最も優先度が高いです。
同じレジェンダリーユニットであるゼラスとガンクプランクに関してはシンプルなダメージユニットなのでスレッシュがひっぱるベンチユニットには不向きです。
カシオペアのアイテム
- 防御・補助系
- ガーディアンエンジェル
 - トラップクロウ
 
- ラピットファイヤキャノン(短い射程を伸ばせる)
 
 - ダメージ系
- モレロノミコン(スペルに炎上ダメージ)
 - ラバドンデスキャップ
 - ジュエルドガントレット
 
- ルーデンエコー
 
 - マナ系
- ブルーバフ(スタートマナ上昇)
 
 
カシオペアはチームの一番のダメージのため、最も優先度が高いです。まずはダメージを増やすダメージ系とスペルの回転率を上げるマナ系が優先度が高いです。
残り1枠はカシオペアの射程の短さを改善できるラピットファイヤキャノンや、保険となるガーディアンエンジェルやトラップクロウがいいと思います。序盤に特に有利なルーデンエコーなどもいい選択ですが、アイテムの性能上ゲーム終盤で失速する点は否めません。
ジェイスのアイテム
- タンク系
- ワーモグアーマー
 - ブランブルベスト
 - ドラゴンクロウ
 
 - カシオペアの補助アイテム
- アイオニックスパーク
 
 - ジェイスアイテム
- へクステックガンブレード
 
 - 保険アイテム
- ガーディアンエンジェル
 
 
ジェイスのアイテムは、優先度がカシオペアに次いで2番目です。そのため、カシオペアで必要なティアやロッドを使うアイテムを作る際は少し気を付けたいところです。
ゲーム終盤になればヴァンガードといえど一瞬で倒されてしまうこともあるので、タンク系アイテムが無い場合はガーディアンエンジェルがあると何もせずに倒されるということが減ります。
不利になりうる相手
- ラストウィスパーを装備したアタックダメージ構成
 - 確定ダメージ持ち
- マスターイー
 - スターガーディアン&ジャナ
 - アーゴット
 
 
この構成は前衛であるヴァンガードのハードカウンターであるラストウィスパーを装備したアタックダメージ構成に負ける可能性はあります。
また、ミスティックとヴァンガードの両方の抵抗力を無視できる確定ダメージ持ちに対しても不利です。特に現在のメタであればマスターイーが最も注意すべき存在です。
最終局面
この構成は最終局面まで4ヴァンガード・4ミスティックをキープすしなければならないわけではありません。特に最後の1対1の場面で敵のダメージが物理・魔法のどちらかに偏っているのが明らかなのであれば、それに合わせてヴァンガード・ミスティックのどちらかを削るという選択肢も可です。
- イレリア・ヴェインキャリー → 2ミスティックを削れる
 - ガンクプランク・リヴェンキャリー → 2ヴァンガードを削れる
 
例えばベンチにいるレジェンダリーユニットに向いているアイテムを持っていて、全く役に立っていない盤面のユニットがいる場合などは積極的に交換してみるのもいいのかなと思います。
1v1で出来ること
- カシオペアを安全な位置に
 - ノーチラスを敵の群れの前に配置
 - ジェイスを敵の群れの前に配置
 - ブリッツのフックにはいらないヴァンガードを当てる
 - スレッシュの位置にベンチユニットが引っ張られることを意識
 
最終局面で意識したいことをいくつかあげました。まず第一はカシオペアがスナイプされないことです。ゼファーやインフィルトレイターは配置でかわすことしかできないので、相手の盤面を見ながら頑張りましょう。味方のヴァンガードをインフィルトレイターの飛んでくる後衛に配置するというのも手の一つです。
敵が配置を固めている場合はジェイスやノーチラスを目の前に置くことでダメージを稼いだり、多くの敵をスタンさせることができます。ノーチラスもジェイスも2列目までスキルが届くので、2列目に敵のキャリーがいる場合などはチャンスです。
敵がジンクスキャリーのブラスター構成の場合は、ジンクスのテイクダウンを遅らせる必要があります。ブリッツクランクのフックには味方のヴァンガードを当てて、時間を稼ぎましょう。スタンスキルを持つノーチラスをあえてフックに引っ掛けるというのもありかもしれません。
最後にスレッシュが引っ張るベンチユニットはスレッシュの近くの盤面に落ちることも意識しておくといいかと思います。特にアーゴットは近めの敵(正確には射程内の遠い敵)、ルルは近くの敵を狙うので、スレッシュは敵のキャリーがいる方に配置しておいた方が妨害がクリンヒットする可能性が高まります。
逆にブリッツがカシオペアの近くに落ちると逆に妨害される不都合もあれば、引っ張った敵をカシオペアが狙ってくれるという利点もあります。これはメリットデメリットどちらもありますね。
