TFTの勝敗を決める要素にはチャンプのレベル差やシナジーの組み合わせ、ゴールドの管理や連勝ボーナスなど様々あります。今回紹介したいのはその中の一つの重要項目で、特に最終局面で最も重要となるタイトルの通り配置です。
今回の記事ではその配置について書いてみようと思います。この記事は初心者向けで玄人の方々には少し退屈かもしれません。
TFTの勝敗を決める3要素
- 構成
- 経済
- 配置(この記事の内容)
TFTの勝敗の要因は主に上の3つに分けられるかと思います。
構成とはシナジーやアイテムの組み合わせなどが当てはまり、限られたゴールドやカードの引きの中で何を選択するかという事です。手に入れたアイテムと相性の合わない構成を組んでしまったり、相手に不利な構成を選んでしまうと構成の差で負けてしまいます。
経済とはどのようにゴールドを管理し、使うかという事です。ゴールド貯めることで得られる利子や、連敗・連勝ボーナスなどを加味したゴールドの使い方によって得られる総ゴールドは大きく変わります。経済が上手くいかないとカードを引ける回数とレベルに使えるゴールドが減り、勝敗へとダイレクトに影響します。
配置はシンプルに駒をどこに置くかという事です。特にキャリー(攻撃を主に担うチャンプ)中心に配置を考えることは重要で、例えばラウンド開始直後に味方のキャリーがアサシンやブリッツのフックの餌食になるというのは最も避けたいことです。配置は味方だけを考えるだけでは不十分で相手の配置や構成によって守りやすい配置、攻めやすい配置を決める必要があります。例え構成や経済で不利であっても配置によって勝てるということはよくあります。
基本的な配置の一例
- バックライン配置
- フロントライン配置
- ブロック配置
大きく分けるとこのような配置があります。後程紹介しますが、これら3つの配置は味方のチャンプの特性だけを考えたもので、敵の配置ことは考慮していません。
バックライン配置
バックライン配置とは一番後ろに多くチャンプを配置する方法です。遠距離攻撃をするレンジチャンプが多いソーサラーやエレメンタリスト、レンジャー構成の場合はこの配置が向いています。シンプルに前衛がタンクをしている間後ろから敵を攻撃できますし、敵が近づいてくる間にフリーで何回か攻撃できます。
反対に近接攻撃のメレーチャンプはバックライン配置は不向きです。唯一メレーであるアサシンだけは敵の背後にスペースを作りやすいバックライン配置が向いています(一番後ろの列の味方を攻撃するために敵の後衛が一歩二歩前にでるため)。
フロントライン配置
フロントライン配置とはバックライン配置とは逆に一番前の列に多くチャンプを配置する方法です。この配置はブローラーやブレードマスターなどのメレーが多い構成に向いています。味方が敵に近づくまでの被弾を減らせます。
反対にレンジチャンプはHPや防御力が低いためフロントライン配置は不向きです。
ブロック配置
ブロック配置は一部のチャンプとシナジーがいるときに有効です。周囲の味方へマナを供給するツイステッドフェイトや、無敵を付与するキンドレットなどはこの配置が向いています。他にも戦闘開始時にバフを付与するガーディアン構成やエレメンタリストでも似たような配置が使われます。
エレメンタリストがブロック配置が向いているのは、ゴーレムの出現位置が関係しています。
エレメンタリストで上のような配置はあまり良くないです。ゴーレムはエレメンタリストチャンプの隣接位置(リサンドラ・ブラウム・ケネン)にランダムで出現します。ブロック配置をしないと前衛と後衛の間にゴーレムが発生し、タンクの役割を果たさなくなります(へたすると味方に挟まって何もできない)。ブロック配置にした方がゴーレムがタンクの役割を果たしてくれます。
アンチ配置の一例
- アンチメイジ配置
- アンチADC配置
- アンチアサシン配置(重要)
先ほど紹介した配置はあくまで自陣のチャンプの性質だけを考えた配置です。もちろん自分のチャンプをしることも大切なのですが、実践を考えたときに重要なのは敵の構成を考えたアンチ配置です。
アンチメイジ配置
ソーサラーのオレソル、エレメンタリストのブランド・アニビアこれらのメイジチャンプは強力な範囲スキルを持っています。彼らのようなメイジが多くいる場合はブロック配置のような見方を固める配置は逆効果で味方を活かすはずが逆効果になってしまいます。
強力な範囲スキル攻撃を持つメイジを相手にする場合は配置をばらす必要があります。加えて多くのメイジチャンプは一番遠くの敵を狙うという性質を持っていることも頭に入れておく必要があります(ヴァイやブリッツ、パンテオン、パイクのスキルも一番遠くの敵を狙う)。
このように味方をばらして配置するとメイジの範囲スキルのダメージを最小限にすることができます。特にバックラインのキャリーにメイジのスキルが当たらないようにする必要があります。
敵メイジキャリーの正面に味方ADCを配置
例えば右上に敵のメイジキャリーであるオレソルがいた場合は味方のADC(アタックダメージキャリー)ドレイブンは右下に配置するのが望ましいです。オレソルは一番遠くの味方のケイル~ガレン~スウェインのような順番でスキルを使うため当分の間ドレイヴンはオレソルの脅威から外れることができます。さらには味方のドレイブンは右の敵前衛を倒した後に敵のオレソルを攻撃できちゃいます(一石二鳥です)。
アンチADC配置
ADCであるドレイヴンやレンジャーなどを相手にする場合は、味方のキャリーを安全な位置に配置し、前衛をタンクができる位置に配置する必要があります。
彼らは強力な通常攻撃を持っている反面、1体ずつしか攻撃できません。そのため味方のキャリーを一番遠くの対角線の位置に配置しておけば敵のキャリーに味方が攻撃される順番は最後になります(敵のADCキャリーが右上なら味方キャリーは左下)。
味方がメイジキャリーなら一番遠くの敵を狙うという性質を活かせます。味方のキャリーがアサシンなら同じように対角線に配置すると敵のキャリーを狙い撃ちできます。
ADCキャリーは奇襲に弱い
ADCキャリー構成は1キャリー構成(ダメージを出せるチャンプが1体)の場合が多いのでゼファーで敵キャリーを飛ばしたりブリッツのフックで吊る、隣接したチャンプの攻撃速度を下げるフローズンハートを装備したアサシンを敵のキャリーに飛び込ませるという奇襲も有効です。
終盤になるとADCキャリー構成にも2~3体目のキャリーが出来上がるのでどちらを奇襲するかは考える必要があります。
アンチアサシン配置
味方のバックラインに飛び込んでくるアサシンへの対策は最も重要です。特にアサシンが強いパッチではその重要度はさらに高くなります。この対策をしておかないとラウンド開始直後に味方のキャリーがやられます。
バックラインの中央にキャリーを置く
アンチアサシン配置でもっともバランスがいいのはバックラインの中央に味方のキャリーを置くものです。アサシンは自陣の右下や左下にジャンプしてくるのでその位置に餌となるタンクを配置しておくことで時間を稼げます。
ブロック配置もアサシンに有効だがハイリスク
稀にブロック配置もアサシンに有効な時があります。これは敵のアサシン構成の中の非アサシンチャンプがどこにいるかを把握している場合のみ通用します。味方キャリーの正面の位置に非アサシンチャンプがいるときは攻撃範囲の長いレンジチャンプはバックラインから動かずに敵の非アサシンチャンプを攻撃できます。成功すると敵のアサシンはバックラインに飛び込めず高い確率で勝てます。
しかしながら味方キャリーから一番遠い対角線の位置に非アサシンチャンプを置かれると味方キャリーは大きく前に出ます。背後には大きなスペースが生まれ敵のアサシンが複数体キャリーを狙える位置に飛んできます。こうなってしまうと高い確率でキャリーがすぐ倒され大概負けます。
6アサシンの非アサシンチャンプをゼファーで飛ばす
敵に非アサシンチャンプがいない場合は味方チャンプはアサシンのジャンプが終わるまでは動きません。敵のアサシンはバックラインに飛び込めず試合は有利に進みます。これは相手のミスではあるのですが、似たような状況をアイテムのゼファーで作れます。
敵が6アサシンの場合は非アサシンチャンプは1体~2体です。ゼファーで敵の非アサシンチャンプを飛ばすことで似たような状況を作れます。ゼファーは試合開始直前に発動するため非アサシンチャンプを全て飛ばせた場合は敵は全てアサシンになり、味方は敵のジャンプが終わるまで動きません。試合はかなり有利に進みます。
敵の構成を見ることが大事
敵にどんな構成が多いか、常に確認しておきましょう。構成が偏ることも多く、そこを見逃さなければ配置だけで有利に試合を進めることができます。慣れていないと難しいですが、モンスターのラウンドだけでも敵の構成確認しておくクセを付けておくとかなり変わります。