TFT 10.3 メタ・ヤスオキャリーのBM構成について

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前回の記事にてパッチ10.3のティアリストについてまとめた際に軽く触れた構成なのですが、ブレードマスターがひそかに流行ってきています。この構成のキャリーとなるのはティア2のヤスオで、現在のメタでは少ないハイパー系の構成になります。

この構成は、トップメタの一つであるポイズンクリスタルレンジャーなどの他の構成と競合しにくく、隙があれば積極的に狙っていきたい構成と言っていいのではないかと思います。前の記事ではB-評価としていましたが、個人的な評価は上がっていてA-からAぐらいはあるのかなと思っています。S評価がMAXとしてのティアです。

※この記事はパッチ10.3時点のものです。

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基本情報

関連シナジー

シナジー
(編成数)
効果 Patch10.2Patch10.3
Blademaster
(2/4/6)
通常攻撃ごとに確率で複数回当たる
確率:35%
追加ダメ:1/2/3回
Cloud
(2/3/4)
全ての味方が回避率を得る
回避率:+20/25/35%
Desert
(2/4)
戦闘開始時に、敵のアーマーを削る
アーマー:-40/100%
Mystic
(2/4)
全ての味方が魔法防御を得る
魔法防御:40/120

関連チャンピオン

チャンプ効果 Patch10.2Patch10.3エレメント
クラス
Yasuo
★2

マナ
0/100
アイテムをより多く持つ敵にブリンクし、ノックアップして連続で攻撃する On-hit効果あり

攻撃:4/5/6回
ノックアップ:1秒
マナ:0/100から0/85Cloud

Blademaster
Aatrox
★3

マナ
0/70
前方円形範囲に範囲ダメージを与える

ダメージ:300/600/1200
Light

Blademaster
Sivir
★3

マナ
0/65
一定時間、攻撃が最大*回までバウンドするようになる On-hit効果あり

ダメージ:100/125/150%
時間:5秒
バウンド:5/7/9
Desert

Blademaster
Janna
★4

マナ
50/125
一定時間周りの敵をノックバックさせスタンと範囲内の味方のHPを回復させる

回復:20/30/100%
スタン:1秒
ノックバック:3秒
スタン:1.5秒Cloud

Mystic
Master Yi
★5

マナ
100/150
非ターゲット状態になり、HPを一定量自己回復する その後追加攻撃速度と追加マジックダメージをを得る

追加ダメ:75/100/500
追加速度:100%
時間:6秒
回復HP:30%
AS:1.0から1.1Shadow

Blademaster
Mystic

この構成は、今回のバフの影響を大きく受けています。ヤスオ・ジャンナ・マスターイーの3体は、かつてのメタ構成であるブレンダー構成でも核となった構成で、完璧と言えるほどきれいな組み合わせが作れます。

ヤスオBM構成の一例

ヤスオBM構成

条件

  • ヤスオレベル3奨励
  • カジックス枠はアジールで代替可能
  • レベル8で2枠の空きあり

ブレンダー構成でも言えたことなのですが、この構成はジャンナ・ヤスオ・マスターイーの3体の組み合わせが完璧すぎて、この3体だけで「ミスティック2・クラウド2・ブレマス2」が発動します。ブレードマスターも4体編成で十分なので、デザート1体を足したとしても6体で構成の核が完成します。

唯一カジックスの枠はアジール(レネクトン)で代替可能です。

ヤスオ★3のパワー

  • 攻撃力:194.4
  • スペルダメージ:攻撃力 × 6回
  • 1回のダメージ期待値:約1166

※敵味方のアイテムやシナジーの効果を除外した期待値です。

パッチ10.3のキャリーと言えばアッシュ ★2 (HP990)・ツイッチ ★2 (HP1170)・キンドレット ★2 (HP1170)などですが、これらはヤスオのスペル1回でワンパン範囲内です。アイテム次第では、コグマウ★3(HP1620)もワンパン可能です。

また、ヤスオのスペルは”アイテムを多く装備しているユニットから”狙うので、スペル1回の発動で敵の戦力を大きい方から削ることが可能な点は他のユニットにはない特徴です。

特徴

  • ヤスオが敵のキャリーから順番にワンパン(アイテム・レベル次第)
  • 相手は配置によるキャリーの保護が不可
  • デザート4派生可能
  • ミスティック4派生可能
  • クラウド4派生可能(クラウドラックス)
  • その他編成が柔軟

先ほど述べた通り、この構成の最大の強みはヤスオのターゲットが敵のキャリーに向かう点です。ゼファーで敵のキャリーをスナイプする必要もなく、ヤスオが片付けてくれます。

ほとんどの場合、1体~2体のユニットのダメージが全体の3分の2以上(もしくはそれ以上)を占めていることも多々あります。基本的にキャリーは配置によって守るのですが、ヤスオBM構成には配置による防御は通用しません。

また、デザートやミスティック・クラウドに派生できる点も優秀です。クラウドに関してはラックスありきですが、デザートとミスティックはレベル8で普通に完成します。これら3つはカウンター系のシナジーになるので、敵の構成次第でどこを目指すか決める必要があります。例えば相手がオーシャンメイジやシャドウ・インフェルノであればミスティック、ウォーデン構成であればデザート、アサシンやレンジャーであればクラウドという形です。特定の派生が際立って強いというのは無いかなと思います。

無難にタリック&マルファイトなどタンクユニットを前衛に配置するという選択も悪くないですね。

ヤスオのアイテアイテム

  • ハンドオブジャスティス(攻撃で回復、もしくはダメージUP)
  • ガーディアンエンジェル(1回復活)
  • ブラットサースター(ライフスティール)
  • クイックシルバー(妨害無効)
  • ラストウィスパー(敵の防御力ほぼ無効化)

最もよく見るヤスオアイテムは、なんとハンドオブジャスティスです。おそらくですが、ダメージUP効果が適応された時のワンパン力が魅力だからかなと思っています。必ずという訳ではありませんが、★3コグマウなんかも余裕でワンパン範囲内です。また、ダメージUPではなく回復効果が適応されたとしても相性はとてもいいです。

また、カジックスと同じく通常攻撃系のスペル&ワープという特徴を活かすためにブラットサースター&クイックシルバーという組み合わせもよく見ます。スペルの回転率はカジックスほどではない(カジックスのマナが40に対してヤスオが85)のですが、ダメージをクリティカルに依存していない点はヤスオの方が優れています。

苦手なのは防御力の高いウォーデンになるのですが、その防御力を無効化できるラストウィスパーを積むという選択もありかもしれません。メタの一つであるクリスタル相手でさえも、攻撃回数が多いブレマスは他の構成に比べて攻略に向いているうちの一つであるかと思います。

ヤスオ構成の派生

  • ルート1:ヤスオ★3
  • ルート2:ヤスオ解体でマスターイー★2にアイテムを渡す
  • 通常ルート:ヤスオ★2でレベル8

ヤスオ構成の派生は以上の3つです。多くの場合は通常ルートになるかと思います。ヤスオは無理にレベルを上げずに全体の構成を作っていく形ですね。

一つ目のルートは、ヤスオの引きがいい場合です。自然にショップに並んだヤスオが多い場合は、レベル7止めでヤスオ★3を狙いに行きます。

二つ目のルートは、マスターイーの引きがいい場合です。この場合は、序盤に活躍してくれたヤスオを解体し、マスターイーにアイテムを渡します。

詳しくは以下参照。

ルート1:ゴールドを使うタイミング

レベルごとの各ティアの排出率

Patch10.3
レベル
Tier1Tier2Tier3Tier4Tier5
1100%0%0%0%0%
2100%0%0%0%0%
370%25%5%0%0%
450%35%15%0%0%
535%35%25%5%0%
625%35%30%10%0%
720%30%33%15%2%
815%20%35%24%6%
910%15%30%30%15%

レベル7止めが無難

ヤスオはティア2ユニットなので、厳密にはレベル6までのオールインで★3を目指すことが最も近道となります。しかしながら、ティア4以上のジャンナ・マスターイーが必要な構成なので、レベル6オールインはあまりお勧めしません。オールインとは、ゴールドを全て使い切ることで、ユニットのレベルが上がるためHPを失いにくくなるものの、保有ゴールド数による利子を失います。

無難なゴールドの使い方はレベル7止めかと思います。ティア3のシヴィア・アジール・エイトロックス、このあたりの★2を狙いつつ構成の基盤を固めながらヤスオ★3を待つという方法です。負け越している状態ならゴールドを使い切っても良いですが、勝ち越している状態ならゴールドは30~40くらいをキープしつつヤスオを集めていきましょう。

オールインは計画的に

基本失った利子は戻ってこないので、オールインするかどうかは手持ちのユニット数を考えてするべきです。オールインしても★3にならないのであれば、レベル先行した方が有利です。一番避けたいのは、手持ちヤスオ4~5枚でオールインし、ゴールドを使い切りヤスオ6~7体で止まることです。★3にならなければ、ただ利子を失う時間が増えるだけになってしまいます。

オールインしても狙ったユニットが2~3枚なんてことはよくあります。以前、別記事にて計算したことがあるのですが、実際のところレベル6~7のオールインで得られるティア2ユニットの期待値は3体くらいです。

レベル8でもティア2の排出率はさほど低くはなりません。全体の構成を作りつつ、ゲーム終盤までヤスオを待ち続けるという選択をとられる方もおられます。

ルート2:ヤスオ解体でマスターイーキャリーへ

この構成は、ヤスオ★3が一つの完成系です。しかしながら、必ずしも作れるとは限りません。とはいってもヤスオは★2を作った以降も確保しておくことを勧めたいです。理由は以下の通りです。

ヤスオを解体し、マスターイーにアイテムを渡す

理由はシンプルです。マスターイー★2が強いからですね。基本的にメレーキャリーであるヤスオとマスターイーに向くアイテムはほとんど変わりません。早い段階でマスターイー★2が完成するようならば、ヤスオは解体するという方法も良いかと思います。

この際にヤスオが手札に無ければ、ブレマス4は崩れます。ヤスオはコスト2安いため、自然にショップに並んだヤスオは確保しておき、マスターイーの引き次第でヤスオは解体しましょう。そして手札にあったヤスオは盤面に戻します。