パッチ10.10の中盤に差し掛かろうとしているさなかに面白い構成を発見したので共有したいと思います。今回の構成は、ティア1のクロノスナイパー・ケイトリンをメインに考えられたもので、サブとしてスターガーディアンプロテクター・ニーコが登場します。
この構成は、RadditでEUWのDocodaさんが共有されたもので、オリジナルはこちらからご覧になれます。今回の記事は彼の素晴らしいアイディアを私なりに解釈して、ポイントをまとめます。
※この記事はパッチ10.10時点のものです。DBはアイテムの”デスブレード”の略です。
基本情報
主要シナジー
シナジー 編成数 | 説明 | 10.9 | 10.10 |
Mystic 2/4 | 追加の魔法耐性を得る | 魔法抵抗 35/105 | 魔法抵抗 35/105 |
Protector 2/4 | プロテクターは詠唱のたびに、一定時間HPに比例したシールドを得る ※10.8 PBE 6体編成追加 | シールド HP25/30/40% 共通 時間 3秒間 | シールド HP25/30/40% 共通 時間 3秒間 |
Sniper 2 | スナイパーは自分とターゲットの距離によってダメージが増加する | 1マスごとに15% | 1マスごとに15% |
Star Guardian 3/6 | スターガーディアンが詠唱する度に、他の全てのスターガーディアンはマナを得る | マナ回復 30/50 | マナ回復 30/50 |
主要チャンピオン
ユニット | オリジン クラス | 説明 | 10.9 | 10.10 |
Caitlyn ★1 | Chrono Sniper | 最も遠い敵をターゲットに狙いを定め、銃を撃つ。弾丸に当たった敵にマジックダメージを与える ※10.7~ スペル後の硬直減少 | ダメージ 750/1500/3000 詠唱 1.1秒 | ダメージ 750/1500/3000 詠唱 1.1秒 |
Jarvan Iv ★1 | Dark Star Protector | ジャーバンはスタンダードを近くに呼び出し、近くの味方に一定時間速度上昇バフを与える | 攻撃 速度 50/75/100% 時間 6秒 | 攻撃 速度 50/75/100% 時間 6秒 |
Zoe ★1 | Star Guardian Sorcerer | 最も体力のある敵に向かってバブルを蹴り、マジックダメージとスタンを与える | ダメージ 200/275/400 スタン 時間 2/2.5/4 | ダメージ 200/275/400 スタン 時間 2/2.5/4 |
Neeko ★3 | Star Guardian Protector | ジャンプから地面にスラムし、隣接した全ての敵にスタンとマジックダメージを与える | ダメージ 200/275/550 スタン 時間 1.5/1.5/2.5 | ダメージ 200/275/550 スタン 時間 1.5/1.5/2.5 |
概要
- デスブレードを装備したケイトリンがメインキャリー
- タンクアイテムを装備したニーコがメインタンク
- ティアは謎(完成すれば強い)
- 制作難易度高め
- ハイパー構成
この構成は、ケイトリンにアイテム・デスブレードを装備させてメインキャリーにする構成です。必ずデスブレードという訳でもないのですが、記事の最後の方まではデスブレード前提で進めます。そしてタンクとなるのがニーコ、そしてジャーヴァンです。
強さは正直なところまだつかめていないのですが、現状のトップティアコンプの一つであるマーセナリーを中心としたブラスターやケイル構成をいとも簡単に攻略する場面もあれば、速攻で8位を取るという場面もあります。
何度かプレイをしてみたのですが、この構成は制作難易度がやや高めで配置や構成の理解度が必要な構成かなという印象です。
ハイパー構成
DBケイトリンは、ティア1をメインキャリーにするため、ハイパーロールが必要になります。ラウンド3-1までゴールド(30~50ゴールド)を貯めるだけため、レベル5直前でケイトリンの3スターを目指します。
もちろんそれと同時にジャーヴァン4世・ゾーイ(ツイステッドフェイト)の3スターを目指します。
DBケイトリン構成の魅力
- シナジーが完璧
- ニーコ・ゾーイという優秀なCC持ちが存在する
- 第2・3ダメージキャリーが存在する
この構成の魅力は何よりシナジーが完璧なことです。セット2のブレンダー構成というと言い過ぎかもしれませんが、それに近いくらい美しい構成だと感じます。
この構成はレベル8で完成し、メインキャリーのケイトリンにはクロノ・スナイパーという2つのシナジーとカーマとジャーヴァンが提供する速度によってダメージが上がります。タンクであるニーコをプロテクターとミスティックシナジーが支えてくれます。また、スターガーディアンシナジーによってニーコとゾーイの妨害スペルが回り、普段なら勝てない相手にも逆転可能なんてこともあり得ます。
DBケイトリン構成は、ジンが第2キャリーとしてチームを支えてくれます。ジンは全ユニットの中でアイテムを装備しなくても強いユニットの中の1体です。また、タンクであるニーコもソーサラーシナジーによってびっくりするほどのダメージを出す時もあります。
DBケイトリンを目指せる目安(難易度高め)
- ラウンド2-1までにケイトリンのダメージアイテムを作れる(可能性がある)
- ラウンド3-1までにケイトリンを最低でも4~5体所持している場合
- シュレッダーを含め構成の競合相手が1人以下
私が思うDBケイトリンを目指せる条件はこちらです。あくまで目安なので参考程度にどうぞ。
ケイトリンのダメージアイテムについて
この構成は、ケイトリンに魔法ダメージを期待するのではなく、物理ダメージを求めます。つまりはケイトリンをケイルのようにオートアタッカーとして使うということですね。
オートアタッカーなので、ソード・ボウ・グローブ系のアイテムが必要になります。ロッドやティア系のアイテムはケイトリンと非常に相性が悪く、これらをベースとして作られたアイテムではこの構成の強みを生かせません。
DBケイトリン構成のジレンマ
3-1でケイトリンを3~4体所持している場面で目指すのを奨励します。理由としては、この構成はティア2ユニットを使わないからです。4体のティア1ユニットと、ティア3のニーコ・カーマ、ティア4のジンを使います。
類似のシュレッダー構成と比べるとその差は歴然
ザヤキャリーのシュレッダー構成は、4体のティア1ユニットとティア2のシェン・ラカンを使います。シュレッダーが主要ユニットのティアが近いのに対して、DBケイトリン構成は大きく離れています。
つまり、3-1のハイパーロールでケイトリンを完成、もしくはその直前まで持ってこれないと構成のバランスが悪くなり、この時間帯に大きくHPを減らしてしまう可能性が高いです。
シュレッダー構成には主要ユニットにタンクが可能なシェンやフィオラ、ラカンがいる点も大きな違いですね。
シュレッダーとDBケイトリンのティアの違い
- シュレッダー
- ティア1:4体(タンク2体)
- ティア2:2体(タンク1体)
- DBケイトリン
- ティア1:4体(タンク1体)
- ティア2:0体
シュレッダーは、タンクがいる(特にシェン)ためレベル5でも構成のバランスがいいのですが、DBケイトリンは後衛が多くバランスが悪いです。そのため、この時間帯を乗り切るには何かしらのタンクユニットを編成するか、早くレベル5を抜け出す必要があります。
ケイトリンはレベル5を超えるとどんどん排出率が下がるので、最低でもレベル5で揃えるのが望ましいです。しかし、このレベル帯でDBケイトリン構成のティア1以外の主要ユニットの排出率は低いというジレンマがあります。このジレンマがこの構成の難しい点だと思います。
3-1でのハイパーロールの成功が鍵
- 3-1のリロールの直前に競合を確認する
- 目指す条件を満たしているか確認する
この構成を目指す目安は述べたとおりです。シュレッダー構成と必要なユニットが被るため、競合が多すぎないことも必要です。リロールの前には一度落ち着いて他人の盤面を確認しましょう。
他の構成と違い、DBケイトリン構成は3-1で勝敗が大きく分かれるのではないかと思います。
アイテム
ケイトリンのアイテム
- デスブレード(キルもしくはアシストで攻撃力上昇)
- ルナハリケーン(追加で1体を攻撃する)
- インフィニティエッジ(クリティカルダメージを上げる)
- ラストウィスパー(防御力を下げる)
- 保険アイテム
- トラップクロウ
- (クイックシルバ―)
- (ガーディアンエンジェル)
DBケイトリンのコンセプトに最も合ったアイテムはデスブレードとルナハリケーンの組み合わせです。ルナハリケーンによってケイトリンはアシストを獲得しやすくなり、デスブレードの効果を得やすくなります。
ケイトリンをオートアタッカーとして使うため、インフィニティエッジとラストウィスパーというクリティカルビルドでも問題ありません。
クイックシルバ―とガーディアンエンジェルは、タンクのニーコに欲しいなと思うのですが、ケイトリン自体に装備するのはもちろん悪いことではありません。
ニーコのアイテム
- ガーディアンエンジェル(1回だけ復活)
- クイックシルバ―(妨害無効)
- その他タンクアイテム
- シュラウド
- ワーモグアーマー
- ブランブルベスト
- ドラゴンクロウ
- …
- その他妨害アイテム
- フローズンハート
- アイオニックスパーク
- モレロノミコン
- …
ニーコはこの構成で唯一頼れるタンクとなれるユニットです。ニーコがデスすることで前線が崩壊するので、ニーコのアイテムはかなり重要だと思います。
ジャーヴァンのアイテム
- ラバドンデスキャップ(AP上昇)
- 序盤のタンク用
- ワーモグアーマー
- ブランブルベスト
- フローズンハート
ジャーヴァンはスキルを発動することによって周りのユニットの速度を上げることができます。この効果はロッドによってさらに速度が上昇するようになるので、ラバドンデスキャップがおすすめです。その他のロッド系のアイテムでもAPが上がります。
ベストな選択ではないと思いますが、ケイトリンに使わない素材を使ったワーモグアーマーやブランブルベスト、フローズンハートあたりは序盤に不足しがちなタンク力を補ってくれます。これらのアイテムの影響はゲーム終盤になるにつれ衰えていくのですが、不要なアイテムを使って制作するのであればいい選択だと思います。
配置
スナイパーの特性
アイテムや相手の構成を考慮しない場合、スナイパーであるジンとケイトリンは盤面の最後列の角に配置すると敵ユニットと距離を取りやすくなるのでダメージが上がります。しかし、この位置はブリッツクランクに引っ張られるポジションにもなるので、その隣が安全な選択です。
デスブレード装備時
ケイトリンにデスブレードを装備した場合は、ジンを隣に置くのが望ましいです。隣に配置することで、同じ敵を狙いやすくなり、ジンのアシストがケイトリンのデスに繋がったり、その逆も起こりやすくなります。
これによってケイトリンのデスブレードの効果が上昇しやすくなります。ジンにラストウィスパーを装備することでケイトリンが狙う敵の防御力を下げるなんてこともできますね。
ジャーヴァンの配置
ジャーヴァンはスキル発動で回りの味方の速度を上げてくれます。そのため、ケイトリンの前方に配置するのが望ましいです。相手の配置にもよるので必ずとは言えませんが、ケイトリンに速度上昇バフが入りやすくなります。ニーコの配置によって少し後ろに下げても可。
ニーコの配置
敵に強い近接攻撃ユニットが多いときはニーコはその真ん中の目の前に配置します。ジャーヴァンなどの他のタンクを狙わないようにジャーヴァンは多少下げておくといいかと思います。このように配置することで、敵ユニットはニーコを取り囲むので、ニーコの隣接ユニットへのスタンスペルによって全員スタンさせることができます。
もちろん耐えれるだけのタンク系アイテムが必要になりますね。
敵にインフィルトレイターがいるときはニーコを2列目に配置します。こうすることでニーコのスタンスペルが敵の前衛だけでなく飛んできたシャコやカイサに当たります。これは相手が配置を変えない限りは通用します。
次誰と対戦するかはある程度予想できます。詳しくは関連記事にてまとめています。
ケイトリンのスペルは最も遠い敵を狙う
ケイトリンのスペルは最も遠い敵を狙います。このスペルは3スターで確殺レベルのダメージ(6000とか)が発生します。敵キャリーと反対側の位置に配置しておくことで、確実に敵キャリーに狙いを定めます。もちろん射線上に他の敵ユニットがいる場合はそれに阻まれるのですが、敵の配置によってはすり抜けて当たったりします。
※最も遠い敵なので、配置が右下の角である必要はありません。
ハイパーロール後の立ち回りの一例
- レベル6
- 2プロテクター発動(ニーコがいなければラカン・シンジャオ)
- 2スナイパー発動(アッシュ → ジン)
- レベル7
- 3ダークスター発動(ジャーヴァン・カーマ・ジン)
- レベル8
- 2ミスティックと3スターガーディアン発動(ソラカ)
あくまで一例です。当てはまるユニットがいない場合はマルファイトなどのタンク系のものを入れるのがいいのかなと思います。
まとめ
- 制作難易度高い
- ケイトリン3スターを作り、早くレベル5を抜ける
- 決め打ちの判断は3-1のリロール前
- トレードセクターと流星群ギャラクシーで作りやすい
この構成は難易度が高いので、決め打ちは正直危険です。デスブレードはシュレッダー構成やブラスター、サイバーやジン構成でも使えるアイテムなので、編成を途中変更も視野に入れてプレイするのがいいかなという印象です。